第2回 リスク管理=リスクマネジメント?
第2回のテーマは、リスク管理とリスクマネジメントについてです。
本来ならば、リスクを語るには「リスクの定義」について最初に言及するべきです。
しかし、書こうと思ったらなかなかの体力を使いそうなので、今回はまず以前まで疑問に思っていたこと、授業を通して学んだことをお知らせします。
テレビや雑誌、本などでリスク管理やリスクマネジメントという言葉をよく聞くと思います。工学や経済など非常に様々な分野で利用されているので、皆さんもおなじみの言葉だと思います。
ところで、皆さんはそれらの言葉の違いを考えたことはありますか?
私自身最近まで殆どそれらの違いを考えたことがなく、恥ずかしながら同じ意味だと認識していました。しかし、とある授業でその違いがはっきりしました。
ここで、リスクという言葉は置いておいて、管理とマネジメントについて言及します。
管理をYahoo!辞書で調べると、以下のように書いてあります。
1 ある規準などから外れないよう、全体を統制すること。
2 事が円滑に運ぶよう、事務を処理し、設備などを現存維持していくこと。
この辞書からは、私は管理=従えるというイメージを持ちました。
一方、マネジメントは次のように書いてあります。
1 経営などを管理すること。
と、管理については具体的に書いてありますが、マネジメントについては抽象的です。
そもそもマネジメントはManagementと書くように英語を日本語にしたために、その意味合いが十分に理解されていないと考えられます。
マネジメントの意味をさらにインターネットで検索すると、「目的や目標に対する管理・評価・分析・対応・計画などの様々な要素を統合した言葉」という内容も見受けられます。俗に言う、PDCAサイクルのようですね。
したがって、マネジメントとは管理よりも幅広い意味を持ち、管理≠マネジメントと言えます。
つまり、リスク管理≠リスクマネジメント です。
様々な場面でそれぞれの言葉が現れます。管理とマネジメントを意識して書かれているかはわかりませんが、自分自身で認識する際に、違いをはっきりと意識して、その意味合いを認識して頂ければと思います。
で、リスクってなに?ということになると思いますが、それはまた今度書きます!